「毎月のスマホ代、高すぎない?」
そう気づいたのは、家計を見直したある月のこと。
当時、大手キャリア(ドコモ)のプランを何となく使い続けていた私の月額料金は、なんと約9,500円。
年間にすると11万円以上をスマホ代に払っていた計算になります。
それから約1年間、家族・友人・同僚の乗り換え体験も参考にしながら、povo・ahamo・格安SIM(IIJmio・楽天モバイルなど)を実際に試してきました。
この記事では、それぞれのリアルな使用感・メリット・デメリット・向いている人を、包み隠さずお伝えします。
「乗り換えたいけど、どれがいいかわからない」「使えなくなったら困る」という不安を抱えている方に、特に読んでほしい内容です。
そもそも、なぜ大手キャリアはこんなに高いのか
まずは現状を整理しましょう。
NTTドコモ・au・ソフトバンクのいわゆる「大手3キャリア」は、独自の回線設備を持ち、全国に実店舗を展開し、手厚いサポートを提供しています。
そのコストが料金に上乗せされているため、どうしても高くなります。
一方、ahamo(ドコモ系)・povo(au系)・LINEMO(ソフトバンク系)は、大手キャリアが運営する「オンライン専用プラン」です。
店舗を持たずオンライン完結にすることで、運営コストを大幅に削減。
それが料金の安さに直結しています。
そして格安SIM(MVNO)は、大手キャリアから回線を借りて提供するサービス。
自社設備が不要なぶん、さらに低コストで運営できます。
その代わり、混雑時間帯の通信速度が遅くなりやすいというデメリットがあります。
この3つの違いを理解した上で、どれが自分に合っているかを選ぶのが重要です。
【ahamo体験記】ドコモから乗り換えて毎月6,000円節約できた
最初に乗り換えたのはahamoです。
ドコモのキャリアメールをすでに使っておらず、家族割も適用外だったため、乗り換えのハードルは低めでした。
ahamoの基本スペック(2025年時点)
- 月額:2,970円(税込)
- データ容量:20GB
- 5G対応:あり
- 国内通話:5分以内かけ放題(追加で1,100円で無制限)
- 海外データ:20GB使える(82の国と地域対応)
- ドコモ回線使用
実際に使ってみた感想
乗り換えてまず驚いたのが、通信速度がほとんど変わらないことです。
ドコモ回線をそのまま使うため、電波のつながりやすさは変わりません。
都内の地下鉄でもつながりますし、地方の観光地でも問題なく使えました。
月額料金はドコモ時代の9,500円から2,970円へ。
毎月約6,500円、年間で約78,000円の節約になりました。
正直、これほど変わるとは思っていなかったので、最初に明細を見たときは二度見しました。
デメリットとして感じたのは、問い合わせがオンライン・電話のみという点。
近くのドコモショップに行っても「ahamoはショップ対応外です」と断られることがあります。
困ったときに直接相談できる場所がないのは、機械が苦手な方にとっては不安かもしれません。
ただ、公式チャットサポートやFAQが充実しているので、私自身は大きな不便を感じませんでした。
【ahamoが向いている人】
・今ドコモを使っている
・データを月20GB程度使う
・通信速度を落としたくない
・海外に行くことがある
【povo体験記】「使う分だけ払う」トッピング方式が革命的だった
ahamoを使いながら、もっと節約できないかと試したのがpovoです。
auが提供するオンライン専用プランで、最大の特徴は「基本料金0円+トッピング制」というユニークな料金体系です。
povoの基本スペック(2025年時点)
- 基本料:0円(180日以内に有料トッピングor通話料の支払いが必要)
- データトッピング例:1GB/7日間 = 220円、20GB/30日間 = 2,700円
- 通話かけ放題:5分以内 = 550円/月、完全無制限 = 1,650円/月
- 5G対応:あり(au回線)
- データ使い放題:24時間 = 330円のトッピングもあり
実際に使ってみた感想
povoを最も活用したのは、Wi-Fi環境が整っている自宅メインの生活期間です。
在宅ワーク中心で外出が少ない月は、3GBトッピング(990円/30日)だけで乗り切れました。
月1,000円以下でスマホが使えるという体験は、なかなか衝撃的でした。
特に便利だったのが「24時間データ使い放題(330円)」のトッピング。
旅行や遠出の日だけ追加できるので、普段は少ないデータ量で過ごしつつ、必要なときだけ増やすという使い方ができます。
ただし、管理の手間がかかります。
トッピングの期限を把握していないと、突然速度制限がかかって困ることも。
「気づいたらデータ切れていた」という体験も正直ありました。
自分でプランを管理するのが苦にならない人向けです。
また、基本料0円とはいえ180日間の利用条件があるため、完全に無料で維持し続けることはできない点も注意が必要です。
サブ回線として保持するのに向いています。
【povoが向いている人】
・毎月のデータ使用量がバラバラ
・Wi-Fiメインで外ではあまり使わない
・サブ回線として持ちたい
・コスパを極限まで追求したい
【格安SIM体験記】IIJmioと楽天モバイルを使い比べた結果
povo・ahamoと並行して、格安SIMも複数試しました。
特に印象に残ったのがIIJmioと楽天モバイルの2社です。
IIJmioの感想
IIJmioはドコモ・au回線から選べる格安SIMで、データ容量のコスパが非常に高いです。
- 2GBプラン:850円/月
- 5GBプラン:990円/月
- 15GBプラン:1,500円/月
動画をほとんど見ない・SNSとメッセージアプリ中心という使い方なら、月1,000円以下に抑えることも十分可能です。
通信速度は昼12時台と夕方18時台が少し遅くなる感覚がありましたが、普段使いでは大きな支障はありませんでした。
楽天モバイルの感想
楽天モバイルは独自回線を持つ点がMVNOと異なりますが、料金の安さから格安SIMと同列で語られることが多いです。
- 3GBまで:1,078円/月
- 3〜20GBまで:2,178円/月
- 20GB以降は無制限:3,278円/月
使った感想としては、楽天回線エリア内であれば速度・安定性ともに申し分なし。
ただし楽天回線が届かない場所ではau回線に切り替わり、月5GBの制限がかかります。
地方在住の方や、山間部・地下での使用が多い方には不安が残りました。
一方で楽天経済圏をフル活用している方には相性抜群。
楽天市場でのポイント還元率アップなど、通信費以外の恩恵も大きいです。
【格安SIMが向いている人】
・データ使用量が少ない
・通話よりデータ重視
・とにかく月額を安くしたい
・昼休みや通勤時間の速度低下が気にならない
povo・ahamo・格安SIMを徹底比較した表
| 項目 | ahamo | povo | 格安SIM(例:IIJmio) |
|---|---|---|---|
| 月額の目安 | 2,970円(20GB) | 0円〜(トッピング次第) | 850円〜(2GB) |
| 通信速度 | ◎ 大手並み | ◎ 大手並み | △ 混雑時に低下あり |
| 5G対応 | あり | あり | 一部あり |
| 管理のしやすさ | ◎ シンプル | △ 自己管理必要 | ○ やや手間あり |
| 向いている人 | 速度重視・20GB使う人 | 使用量が変動する人 | データ少なめ・節約重視 |
| 海外対応 | ◎ 82カ国対応 | ○ トッピングで対応 | △ プランによる |
乗り換えで後悔した点・注意すべき落とし穴
①キャリアメールが使えなくなる
ドコモなら「@docomo.ne.jp」、auなら「@au.com」といったキャリアメールが、乗り換えによって使えなくなります。
銀行・行政・ショッピングサイトなどに登録しているメールアドレスを事前にGmailなどに変更しておくことが必須です。
これを忘れると、重要な通知が届かなくなるトラブルが起きます。
②MNP転出の手続きに時間がかかる場合がある
電話番号をそのまま引き継ぐ「MNP(番号ポータビリティ)」の手続きは、今はほとんどがオンラインで完結しますが、キャリアによっては申請から反映まで数時間〜翌日かかることがあります。
仕事で電話が多い日・旅行前日などは避けましょう。
③端末のSIMロック確認を忘れない
古い端末の場合、特定のキャリアでしか使えない「SIMロック」がかかっていることがあります。
2021年10月以降に購入した端末はSIMロックなし義務化されていますが、それ以前の機種は確認が必要です。
④家族割・光回線セット割がなくなることも
大手キャリアでは光回線とのセット割や家族割が適用されている場合があります。
乗り換えによってこれらが外れると、光回線の料金が上がってトータルでお得にならないケースも。
必ず家族全体の通信費を見直してから判断してください。
実際に1年間の通信費を比較してみた
私自身の1年間の通信費変化をまとめると、以下のようになりました。
- 乗り換え前(大手キャリア):月平均 9,500円 → 年間 114,000円
- ahamo移行後:月2,970円 → 年間 35,640円
- 年間節約額:約78,000円
この差は非常に大きいです。
浮いた78,000円で、旅行に行ったり、ちょっといい家電を買ったり、積立NISAに回したりできます。
「たかがスマホ代」と思っていたものが、実は生活を変えるレベルの固定費だったと気づかされました。
まとめ:自分の使い方に合わせて選ぶのが最適解
povo・ahamo・格安SIMは、どれが「一番いい」というものではありません。
それぞれに得意な使い方・向いているユーザーが異なります。
- 速度を落としたくない・20GB使う → ahamo
- 使用量がバラバラ・サブ回線に → povo
- とにかく安く・データ少なめ → 格安SIM(IIJmioなど)
大切なのは、今の大手キャリアを「なんとなく」使い続けないこと。
自分の月のデータ使用量を確認し、通話の頻度を把握し、それに合ったプランを選ぶだけで、年間数万円が浮く可能性があります。
乗り換えのハードルは昔より格段に下がっています。
まずは現在の利用明細を確認して、自分がどれだけ通信費を払っているかを「見える化」することから始めてみてください。
きっと「もっと早く動けばよかった」と思うはずです。

