「平日は仕事で疲れて、料理する気力なんて残ってない…」
「節約と健康のために自炊したいけど、毎日献立を考えるのが苦痛…」
「作り置きに挑戦したけど、週末にまとめて作るのが大変で挫折した…」
これはすべて、過去の私の叫びです。
SNSで見るような、彩り豊かな品々がずらりと並んだ「#作り置き」の投稿に憧れを抱き、何度も挑戦しては、そのハードルの高さに玉砕してきました。
ズボラな私にとって、「週末に1週間分の料理をまとめて作る」という行為は、もはや修行。
貴重な休日がキッチン作業だけで終わり、月曜日の朝には疲労困憊…。
「これならコンビニ弁当の方がマシだ!」と、三日坊主ならぬ“一週坊主”を繰り返す日々でした。
しかし、ある時「完璧な作り置きを目指すのをやめた」ことで、私の作り置き生活は劇的に変わりました。
この記事では、そんなズボラな私でも無理なく続けられている「頑張らない作り置き生活」の入門編として、挫折しないためのマインドセットと、超簡単な実践テクニックを具体的にお伝えします。
「作り置き=大変」というイメージを覆すヒントが、きっと見つかるはずです。
なぜ、あなたの「作り置き」は続かないのか?挫折する3つの理由
本題に入る前に、なぜ多くの人が作り置きに挫折してしまうのか、その原因を明らかにしましょう。
原因がわかれば、対策も立てやすくなります。
- ハードルを上げすぎている(完璧主義の罠)
「主菜1品、副菜3品を毎日…」といきなり完璧を目指していませんか?
SNSのキラキラした投稿を基準にしてしまうと、そのギャップに心が折れてしまいます。
作り置きは誰かに見せるためのものではなく、平日の自分を楽にするためのもの。
まずはその意識改革が必要です。 - 週末に頑張りすぎている
「作り置きは週末にやるもの」という固定観念に縛られていませんか?
貴重な休日のほとんどを料理に費やしていては、心も体も休まりません。
「作り置きのために休日がある」のではなく、「平日を楽にするために、休日のほんの少しの時間を使う」というスタンスが長続きの秘訣です。 - 献立を考えるのが面倒
「さて、今週は何を作ろう…」と、毎週ゼロから献立を考える作業は、料理好きな人でも大変です。
この「考えるコスト」が、作り置きを始める前の大きな障壁となります。
これらの挫折ポイントを回避することこそが、私がたどり着いた「頑張らない作り置き」の核心です。
【マインド編】作り置きを続けるための「3つのやめる」
私が作り置きを習慣化するために、まず実践したのは「やめる」ことでした。
何かを始めるより、何かをやめる方がずっと簡単です。
- 「品数を揃える」のをやめる
作り置きと聞いて、何品もおかずが並んでいる光景を思い浮かべるのはもうやめましょう。
私が週末に作るのは、せいぜい2〜3品です。
それも、凝った料理ではありません。
後述する「だけ」調理法を使った、超シンプルなものです。
品数が少なければ、調理時間も洗い物も圧倒的に少なくて済みます。 - 「1週間分作る」のをやめる
そもそも、1週間分の食事をすべて作り置きで賄おうと考えるから大変なのです。
目標は「平日のうち、最も疲れている2〜3日分をカバーする」程度に設定しましょう。
週の後半は、残った作り置きと簡単な料理(卵かけご飯や納豆、冷凍うどんなど)を組み合わせれば十分。
この「逃げ道」を作っておくことが、精神的な負担を大きく減らしてくれます。 - 「完成品にこだわる」のをやめる
作り置きは、必ずしも「食べられる状態の完成品」である必要はありません。
私が実践しているのは「半調理品」の作り置き、名付けて「下味冷凍」です。
これは、買ってきた肉や魚に下味をつけて冷凍しておくだけのもの。
平日はこれを解凍して焼いたり炒めたりするだけで、メインディッシュが10分で完成します。
調理の手間が大幅に省ける上、味付けで失敗することもありません。
【実践編】料理が苦手でも絶対できる!「だけ」作り置きレシピ3選
ここでは、私が毎週のように作っている、究極にシンプルな「だけ」作り置きをご紹介します。
包丁をほとんど使わないものもあるので、料理への苦手意識が強い方にこそ試してほしいレシピです。
1. 切って和える「だけ」:無限きゅうり
- 材料
きゅうり 2本、ごま油 大さじ1、鶏がらスープの素 小さじ1、塩昆布 ひとつかみ、いりごま 適量 - 作り方
- きゅうりを乱切りにする。(面倒なら叩き割ってもOK)
- ポリ袋に全ての材料を入れ、シャカシャカ振って混ぜる。
- 空気を抜いて口を縛り、冷蔵庫で保存。
- ポイント
箸休めに、お弁当の隙間に、お酒のおつまみにと大活躍。
味がしっかりしているので、ご飯に乗せても美味しいです。
日持ちは冷蔵で3〜4日。
2. レンジでチンする「だけ」:味付けたまご
- 材料
卵 4個、めんつゆ(3倍濃縮) 100ml、水 100ml - 作り方:
- 鍋で半熟のゆで卵を作る。(沸騰後6〜7分)
- 冷水で冷やし、殻をむく。
- 保存容器(ジップロックなどが便利)に卵と、水で割っためんつゆを入れる。
- 冷蔵庫で半日以上置く。
- ポイント
「ゆで卵を作るのが面倒」という方は、市販のサラダチキンや、豆腐を漬け込むだけでもOK。
ラーメンのトッピングや、お弁当のおかずに最適。
冷蔵で4〜5日持ちます。
3. 調味料と混ぜて冷凍する「だけ」:鶏むね肉の味噌マヨ漬け(下味冷凍)
- 材料
鶏むね肉 1枚(約300g)、味噌 大さじ2、マヨネーズ 大さじ2、みりん 大さじ1 - 作り方
- 鶏むね肉をフォークで数カ所刺し、食べやすい大きさに切る。
- ジップロックなどの冷凍用保存袋に、全ての調味料を入れて揉み込むように混ぜる。
- 2に鶏むね肉を入れ、袋の外からよく揉んで味を馴染ませる。
- 空気をしっかり抜いて平らにし、冷凍庫へ。
- ポイント
味噌とマヨネーズの効果で、パサつきがちな鶏むね肉が驚くほど柔らかく仕上がります。
平日は、冷蔵庫で自然解凍するか、レンジで解凍してからフライパンで焼くだけ。
冷凍で約1ヶ月保存可能です。
豚肉や鮭でも美味しく作れます。
作り置き生活を快適にする、たった3つの神アイテム
最後に、私が作り置きを始めてから「これは買ってよかった!」と心から思える、三種の神器をご紹介します。
高価な調理器具は必要ありません。
- iwaki(イワキ)のガラス製保存容器
100円ショップのプラスチック容器も手軽で良いのですが、ガラス製の容器は一度使うと手放せません。- 匂いや色移りしない
カレーやミートソースを入れても、洗えばスッキリ。 - そのまま食卓に出せる
シンプルなデザインなので、お皿に移し替える必要がなく、洗い物が減る。 - レンジ・オーブン・食洗機OK
フタを外せばオーブン調理も可能。汎用性が非常に高い。
最初は少し高く感じますが、長く使えるので結果的にコスパは最強です。
- 匂いや色移りしない
- ジップロックのフリーザーバッグ
「下味冷凍」の必需品です。
類似品もたくさんありますが、やはり本家はジッパーの密閉性が高く、液漏れの心配が少ないので安心して使えます。
サイズ違いで揃えておくと便利です。 - キッチンタイマー
スマートフォンのタイマー機能でも代用できますが、専用のキッチンタイマーが一つあると非常に便利です。
特に、複数の調理を同時進行するときに重宝します。
料理中に濡れた手でスマホを触るストレスからも解放されます。
まとめ:「作り置き」は平日の自分を救うための保険
作り置き生活を始めてから、私の平日の夜は劇的に変わりました。
仕事で疲れて帰ってきても、「冷蔵庫にあれがある」と思えるだけで、心の余裕が全く違います。
- 外食やコンビニ弁当の回数が減り、食費が月5,000円以上浮いた。
- 栄養バランスが整い、体調が良くなった。
- 「今日は何を食べよう…」と悩む時間がなくなり、精神的に楽になった。
- 夕食後の時間にゆとりができ、趣味や勉強の時間に充てられるようになった。
大切なのは、完璧を目指さないこと。100点ではなく、60点くらいの「ゆるい作り置き」で十分なのです。
今回ご紹介したポイントをもう一度まとめます。
- 品数、1週間分、完成品、という3つのこだわりを捨てる。
- 「だけ」調理法で、調理のハードルを極限まで下げる。
- 「下味冷凍」を活用し、平日の調理時間を短縮する。
- 便利なアイテムに頼って、手間とストレスを減らす。
作り置きは、決して料理上手な人だけのものではありません。
むしろ、料理が苦手で、毎日忙しく頑張っている人にこそ試してほしい、最高の「時短術」であり「節約術」です。
まずは今度の週末、たった一品でいいので、「だけ」作り置きを試してみませんか?
その一品が、来週のあなたの食生活を、そして心の余裕を、きっと豊かにしてくれるはずです。

